Snap shotの続き

まず Perry Sezへの質問へのリンクを張っておきます。ここのコメント #82。Perry Sezへのダイレクトリンクはここここの Ole Boeによるコメント #91と Perryの回答を突き合わせて読むといいです。


一つ一つ確認していきましょう。
Snapshot_1

A) The firer is in V6. The target moves from T3 to U4. Snapshot at the T3/U4 hexside. A1) Does the target receive the hedge? A2) The orchard? A3)Both? Same shot, reversed, target moving from U4 to T3. A4) Identical DRM?

A1) Yes
A2) No.
A3) No.
A4) Now orchard also counts.

A1のケースは「へクスサイドの片方の端へ生垣へクスサイドを添う形で LOSが入っていっている」ので、スナップショットを行った場合は TEM+1が付きます。A2のケースでは T4の Orchardの LOS Hindranceは無効だそうです。これは実際はターゲットユニットは U4にいるためにへクスサイド T4/U4の Orchardには効果がない、という理屈らしい。A2が "No"なので当然 A3も "No"。A4ではターゲットが逆に U4から T3に動いて、そこへ V6からスナップショットが行われた場合。A1と同じ理由で T4/U4の生垣 TEM+1は有効。異なるのはへクスサイド T4/U4の Orchardによる LOS Hindranceがこの場合は有効になる点です。この場合ターゲットは T3にいることになるのでへクスサイド T4/U4を超えてターゲットに LOSが引かれているから、というのがその理由。全く同じへクスサイドへのスナップショットにもかかわらず、その方向によって異なる修正がかかるということです。

B) Let’s make T4 rubble. B1) Moving from T3 to U4, is the snapshot blocked? B2)Is it hindered? B3) Moving from U4 to T3, is the snapshot blocked? B4) Is it hindered?

B1) Not blocked. The LOS has entered, but not exited the Rubble hexside.
B2) No. The target is not in the rubble hex.
B3) Yes, the hexside is crossed by the LOS.
B4) NA

上の図と同じ状況で T4が Orchardではなくて Rubbleだった場合はどうなるか? 同様にターゲットが T3から U4へ移動したときに V6からスナップショット。B1の答えによると、まず、LOSはブロックされない。ターゲットは U4にいるために Rubble Hexside (T4/U4)を超えての LOSとは認められないということらしいです。上の Orchardと同じ処理です。B2では LOS妨害なるかどうか聞いていて、答えは "No"。もし、ターゲットのいるへクスが Rubble Hexであってターゲットとなるへクスサイドへの LOSがその Rubble Hexを横切った場合、LOSは通って Rubble Hexは Hindranceとして +2か +3の DRMになるそうです*1。B3ではターゲットが U4から T3へ動いた場合。この場合は LOSがブロックされます。上の Orchardの処理と同様にターゲットは T3にいることになるので、Rubble Hexside T4/U4が LOS障害になるということです。B4では LOSへの Rubble Hexsideによる妨害があるかどうかを聞いていて、答えは "No"。B3で述べたように LOSがブロックされているので LOS妨害どころではないと。しかも LOS妨害があるのはターゲットの退出へクスか進入へクスが Rubbleであった場合なので NAなのでしょう。


次。
Snapshot_2

C) Firer in S4. Target moves from U1 to T1. C1) Does the wall apply? Target moves from T1 to U1. C2) Does the wall apply?

Yes to both.

S4からのスナップショット。ターゲットは U1から T1へ移動。石垣の TEM+2が有効です (C1)。ターゲットが T1から U1に移動した場合でも同様。


次。
Snapshot_3

D) Firer is in S3. Target moves from P4 to Q4. D1) Does the hedge apply? Target moves from Q4 to P4. D2) Does the hedge apply?

D1) No, target is in Q4 and LOS doesn't touch P4 before reaching the vertices.
D2) Yes, target is in P4 and LOS touches Q4 before reaching the vertices.

ターゲットが P4から Q4に動いたときに S3からのスナップショット。この場合は P4/Q4の生垣の TEM+1は無効。ターゲットは生垣へクスをはさむ 2へクスのどちらかにいますが (Q4)、LOSが P4/Q4へクスサイドに届く前にもうひとつのへクス P4に触れていないため。逆にターゲットが Q4から P4へ動いた場合。この場合は生垣 TEM+1が有効。この場合は、ターゲットは P4にいることになり、S3から P4/Q4へクスサイドへの LOSが Q4へクスに触れているため。


次。
Snapshot_3

F) Firer is in X17. Target moves from V18 to U19. F1) DRM? F2) If V18 was rubble, would there be LOS and if so what would be the DRM? Target moves from U19 to V18. F3) DRM? F4) If V18 was rubble, would there be LOS and if so what would be the DRM?

ちなみに、V18は Orchardです。

F1) +2 (Orchard + hedge).
F2) Yes, (rubble + hedge TEM).
F3) 0
F4) Yes, rubble TEM (+2 or +3). In this case, the rubble hex is just entered, not crossed, so rubble TEM is applied normally.

F1のケースではターゲットは U19にいることになるので U18/V18の生垣 TEM+1と V18の Orchard Hindrance +1でトータル DRMは +2に。V18が Rubbleであった場合 (F2)。これがややこしい。なんと LOSはあるそうです。ただ Rubble分が LOS Hindranceとなる。生垣は同様に有効なので TEM+2 or +3プラス生垣 +1の DRMだそうです。F3と F4はターゲットの動きが逆であった場合。F1のケースと異なり V18にターゲットがいることになるので生垣も Orchardも無効で DRM 0(F3)。V18が Rubbleの場合は、LOSは通り、Rubbleの TEM +2 or +3が有効だそうです。なんかすげーややこしい。これは F2の処理とは厳密には異なるようです。実際、F3で V18が Orchardであった場合は効果なしですから。ターゲットの動きが U19から V18であった場合は、ターゲットは V18にいることになります。へクスサイド U18/V18への X17からの LOSは V18の Rubbleを "cross"していないわけです。しかし、Orchardと異なって Rubble Hexには自前の TEMがあるのでその TEMがそのまま有効になるという理屈だそうです。


これら一連のスナップショットのルールに関しては将来により詳しい記述が追加される予定だそうです。Perryはここでの Perry Sezの見解がそのままの形で追加ルールには反映されない可能性もあるとコメントしてます。


さて、果たしてこの記事、理解可能ですかね?興味と情熱を兼ね備え、しかも時間がある方はオリジナルのスレッドを読んでみてください。長いですよー。



ちなみにオリジナルスレッドで最初に話題に上ったケースは以下のような状況です。
Snapshot_4
Q2から P2への移動に対して N6からスナップショット。今までのことを考慮に入れると、P2/Q3の石垣 TEM+2は有効。P2/Q3の Orchard Hindranceは無効となると思います。ターゲットの移動が逆の場合。石垣と Orchard Hindranceともに有効となり、スナップショットの DRMは +3となると思います。

*1:後述の F2のケース