ボードゲーム、ウォーゲーム

昨日の記事で書いたこのブログのタイトルの変遷からもわかりますように、僕がウォーゲーム入っていったのはボードゲームを介してでした。いわゆるドイツボードゲームをやり始め、その延長にウォーゲームがあり現在は ASLにどっぷりとはまってます。なのでゲームの史実への忠実さよりもゲームとしての面白さに重きを置く傾向があります。これはあくまでも傾向の話で歴史な背景を知ることや史実に忠実であることに意味がないと思っているわけではありません。どっちも大事だけどどちらをとるかといわれればゲームとしての面白さをとるということです。ASLでユニットが無味乾燥な記号のみで、さらに歴史的背景はなく戦闘も実際にあった戦闘ではなくてデザイナーの純粋な創造物であったらこれまたずいぶんつまらないゲームになってしまうでしょう。実際にあった史実をもとに「これこれこういった状況でドイツ軍が迫り来るロシア軍からこの建物を死守しないといけないのじゃ」「えー、まじで!」っていうのがぐっとゲームを面白くしますね。


このようにゲームのセッティングの歴史的背景を知ることはゲームの雰囲気をぐっと盛り上げるので、例えば ASLのあるシナリオをプレイする場合はその状況をより詳しく知りたくなります。結果としてゲームをより楽しむために関連した本や映画*1を 読みたく/見たく なります。そうすると相乗効果でどっちもより楽しめます。なので僕のとっているパターンは、歴史好きが高じてシミュレーションゲーム・ウォーゲームにはまっていったプレイヤーの方々とは順序が逆なのだと思います。


ASLの各シナリオに付いているその戦闘の背景と Aftermathはとても役立ちます。歴史的な興味と実際のプレイの両面で。歴史的な興味の部分っていうのは上に挙げた「雰囲気・臨場感を盛り上げる」効果。実際のプレイでも部分というのはどういうことかと言うと、デザイナーがどういった意図でこのシナリオをデザインしたかが見えてくるという意味でです。必ずしもプレイが史実通りにことが進むわけではないですが、特に初めてプレイするシナリオに関しては、これらをじっくり読んだ方がいいと思っています。そしてあえて史実とは全く異なったアプローチでプレイしてみるというのも面白い。シミュレーションゲームの醍醐味ですね。シナリオカードについては、これ以外にも setupのルールや SSRなどについてよく読んで理解しておかないと駄目ですね。わかったつもりでわかってなかったことが結構あったり。


で、話はボードゲーマーからウォーゲーマーへの変遷に戻ります。実は言いたかったのは、ボードゲーマー人口が増えることは潜在的な未来のウォーゲーマーを増やすことになるだろうということです。僕みたいな変遷をたどってウォーゲームをプレイするようになる人が少なからずいると思います。一過性のブームになるよりは地道に確実にマーケットが成長していって欲しいです。確実にいえることはボードゲームもウォーゲームも面白いということ。PCゲームやビデオゲームも面白いですが、これらでは味わえない面白さが詰まっています。

*1:フィクション、ノンフィクションの両方ね