ホームで 2勝目

SBC centerでの NBA Finalの Game 2。97-76で Spursが勝ってシリーズを 2-0にしました。よしっ。Game 1と違ってゲーム開始直後から Spursのペースでした。第 1クオーターで 11点、2クオーターで 5点、4クオーターで 5点のマージンをそれぞれ稼いでトータル 21点差で圧勝でした。第 4クオーターで一時 8点差まで詰められたときはちょっと心配しましたが、数ポゼッションでまた 15点差に突き放したので一安心しました。次は Palaceでのロード 3連戦。悪名高い Palaceのファンのヤジなど*1にめげずに 1つ、できれば 2つ取ってくれ。Game 3を取ればかなり楽になる。気を引き締めてやっちゃいましょう。

この 2試合を見てメディアでは「R. Wallaceの得点への貢献が低すぎる」とか「B. Wallaceが守りでの貢献がしょぼい」とかいわれておりますが個人的に僕が感じたのは Pistonsの層の薄さです。スターターの 5人がそろえばそう悪くはないのですが、R. Wallaceや T. Princeがファウルトラブルでベンチに下がったときの交代メンバーの質と量に問題があって、その交代時に Spursにやられているような気がします。ちゃんと検証はしてませんが。昨日の A. McDyessはよかったです。15得点でチームトップでした。往年の輝きはないにしてもいろんな得点パターンがあって、性格的にも落ち着いていていい補強だったと思います。ただ、頼れるビックマンのベンチプレイヤーが彼一人ってのは心もとない。対 Heat戦をこの布陣で勝ってきたのだから全くだめっていうわけではないと思いますが。Campbellは対 Shaqでは役に立ったけど対 Duncanではダメそう。Milicicをシーズン通して飼い殺しにしていたツケが回ってきたのか。T. Princeの交代要員はさらに深刻です。もともとかなり珍しい能力を持ったプレイヤ−なので同じタイプで交代は無理。L. Hunterが入って、Hunter, Hamilton, Billupsで Parker, Ginobili, Bowenを守ることになります。Ginobiliにマッチアップするには誰がいいのかね、この 3人で。Hamiltonや Billupsをつけるとこれまた彼らがファウルトラブルになりやすくなる。しかも、ラインアップトータルで小さくなっちゃってリバウンドが取りにくくなるかな。Princeがファウルトラブルでベンチに引っ込むのはかなり Pistonsにはマイナスということかな。逆に言えば Spursはアグレッシブにいって Princeにファウルがたまるようにしむけるとプラスになると。

試合後の L. Brownの会見はかな〜り意気消沈って感じでした。地元に戻ってファンのサポートがあれば彼らのエナジーレベルも上がるでしょうが、Suns戦と同様にゲーム終盤まで接戦に持ち込めば 1つか 2つは勝てるような気がする。というか勝つ。

ゲーム後のインタビューを聞いてると知性を感じさせる対応をするプレイヤーやしゃべり方が馬鹿っぽいプレイヤーなどいろいろいてコート上のプレイでは伺い知れない一面が堪能できますね。昔、Van Exelの記者会見の対応を聞いて「こいつは結構しっかりしてんだな」なと思ったことがあります。しゃべり方はあんちゃんみたいなしゃべり方だけどきちっとロジカルにバスケットを語ってました。同じ Mavsですが J. Terryにも好感を持ちました。見た目よりも声が低くてこれまたきちっと話すんだよな。あんな見た目だから Avery Johnsonみたいな高音の声なのかと思い込んでました。J. Terryも将来はヘッドコーチの器かも。

印象に残ったプレイを幾つか。一番は Parkerと Ginobiliの give and go*2。ポゼッションが Spursに変わった直後、ドリブルでボールを進める Parker。右サイドライン付近に先行する Ginobliliへパス。Parkerはやる気無さげにそのまま進む。そして change of paceですっと Billupsの裏を取ってゴールしたまっすぐカットインする Parker。Ginobiliはお得意の左手での振りかぶってからの叩き付けるパスをディフェンダーの間を縫ってその Parkerに出す。Billupsは Parkerを追いかけてましたがボールは見れていない状態だったのでボールを触れそうな位置いたも関わらず反応できず。針の穴を通したパスは Parkerに渡り Parkerがふわっとしたショットを決める。見応えありました。美しい流れ。逆のパターンがその後にもありました。ゴール下へカットインする Ginobiliへの Parkerからの top of the keyからのズッバって感じのパスが入ってこれまた Ginobiliの easy backet。サッカーの最後の仕掛けにも共通するものが感じられる。フランス人とアルゼンチン人の二人ですからサッカーのテイストがバスケットに入ってきてもおかしくないか。Ginobiliのあこがれはやっぱりマラドーナだそうです。あと Horryの連続スティールにもしびれた。あれでイケイケムードがさらに加速した。

*1:などの中にはいろいろ含まれています。例のコップとか。

*2:サッカーで言うワンツー、壁パス