グインサーガ

127巻「遠いうねり」を読み終えました。1巻分の原稿がある最後の巻かと思っていましたが、amazon.co.jpを見るとすでに 128巻「謎の聖都」がすでに出版されていて、さらにあと 1-2冊刊行される模様です。思ったよりもたくさん描きあがっていた原稿があったのですね。

「遠いうねり」を読み終えて、既にずいぶん昔に読んだ外伝の 1巻「7人の魔道師」を借りてきました。ちょうどこの本編 127巻と外伝 1巻がほぼ同時期の話となります。外伝はいろんな時期のエピソードが取り上げられています。

話の展開は既に出来ていたわけですが*1、127冊にも及ぶ物語をつづって、外伝 1巻に収束できているのはすごいなあ。

細かいところ、かなり大きなところでつじつまが合わなくなっている描写もありますが、あえてそれに声高に文句を言う気はありません。半分ぐらい外伝 1を読み終えました。やっぱり面白い。

129または 130巻で故栗本薫に物語は終了となるわけですが、続きは出るかなあ？私は出てほしいと思っています。話の最後が知りたいので。まず、故栗本薫の想いがどうであったか。自分の描いたストリーにのっとって、自分ではない誰かによるグインサーガの終焉執筆をよしするか。ここで本人が「ノー」であれば、仕方がない。自分の脳内で物語を完結させるしかないですなあ。仮に「イエス」であった場合も、故栗本氏の意思を受け継いで話を続けようというつわものが実際にいるかどうか。仮に栗本氏のおめがねに適う作家がいたとして、果たしてその作家が「よし、やってやろう」という気になるか。私には想像もつかない重圧がかかるでしょう。そして、最後にそれが本当に面白い作品となるかどうか。

話の大きな謎の部分は既に明かされていると考えているので、後はいかに大団円で幕を引くのかかなあ。まだ私の知らないびっくり待っていたのかもしれませんが。

あと、グインとは関係ないですが、コーネリアス＝ライアンの「遥かなる橋」の上下を読んでおります。TDCや WEDをプレイする予習としてですが、面白い。

*1:節目節目の巻のタイトルは最初に決まっていて、最終巻は「豹頭の花嫁」であった。